環境問題の取組

環境問題の取組

ガラスびんは循環型社会の形成に最も適した容器です。一方で、ガラスびんの生産にかかるエネルギー消費は多く、環境負荷が大きいことも事実です。このことをふまえ、東洋ガラスは、地球温暖化防止に向けて以下に取り組んでいます。

●生産活動にともなう環境負荷低減の推進
省エネ改善活動、省エネ技術の導入により環境負荷の低減を推進します。
品質の向上対策を継続的に行い、より少ないエネルギーで生産活動を行います。

●環境配慮型製品の継続的創出
リサイクル率の向上、軽量びん化の推進、リユースびんの促進により省資源、省エネを推進します。

●環境コミュニケーションの推進
環境教育、イベント、自然環境保護活動等を通じて環境意識の向上を図ります。

ガラスびんの生産に関わる環境負荷を開示すると共に、環境負荷低減の取組の一例を紹介します。

生産活動における正確なマテリアルフローと環境負荷


生産活動における正確なマテリアルフローを把握し、環境負荷低減活動に努めています。
東洋ガラス2020年度(2022年4月1日~2023年3月31日)のマテリアルフロー、および環境負荷は以下のとおりです。

環境パフォーマンス(目標、実績、自己評価)


当社では年度毎にTMS(統合マネジメントシステム)の中で環境目標を設定し、継続的な環境負荷の低減に努めています。

2022年度の全社環境目標、および実績

スクロールできます
視 点全社目標目標値実 績自己評価
地球温暖化防止CO2排出量の削減
(Scope1,2)
2019年度排出量基準
▲5%(183千t-CO2)
▲1.7%(186千t-CO2)×
省資源・省エネ総エネルギ原単位の削減総エネルギー原単位
(9.14GJ/生産量t)以下
8.86GJ/生産量t
歩留(溶解量比)の向上歩留
78.0%以上
76.4%×
※自己評価 ○:目標を達成  △:改善が必要  ×:抜本的な取組・改善が必要

2022年度は、環境目標3項目中2項目について目標を達成できませんでした。このことをふまえ、2023年度は環境パフォーマンスを向上させるために継続的改善を進めてまいります。

エネルギーの使用状況とCO2用排出量


エネルギー原単位(ガラス1トンを溶解するために必要なエネルギー使用量)は、省エネ活動、設備投資、および生産体制の合理化(2012年度)による効果で近年大きく改善しています。これらの活動によりエネルギー消費量の削減のみならず、CO2排出量削減にも寄与できるよう積極的かつ継続的に取り組んでまいります。

CO2削減の取組み(窯ガス専焼化)

2018年度後半に滋賀工場の2窯を重油+ガス燃焼からガス専焼に切り替えました。これによりかなりの CO 2排出量の削減となっています。

窯ガス専焼化の燃焼状況

物流工程でのCO2排出量削減の取組事例

東洋ガラス物流(株)では、2015年10月に31フィートコンテナ2台を採用し、千葉工場⇔滋賀工場間の製品転送をトラック輸送から鉄道輸送に切り替えました。
2022年度は、約109トンのCO 2が削減されました。

CO2用出量