単品ウォータハンマ強度試験機

単品ウォータハンマ強度試験機

ウォ-タハンマ強度試験の作業効率を飛躍的に向上させた装置です。製品単体の耐ウォ-タハンマ強度が測定できます。
当社では、市場に安全なガラスびん製品を提供するため、各種の強度試験を行います。この試験機は、精度よく容易にウォータハンマ強度検証を行うための装置です。

<特許登録> PAT.No.:4598153

ウォータハンマ強度試験の作業効率を飛躍的に向上させた革新的な一台。

特徴

カートン不要、びん1本単位で強度試験が可能

ガラスびんを首部で垂直にぶら下げ、上方から重りを落下させて強度試験を行います。カートンは不要で、ガラスびん1本単位で試験を行うことができるため、びんそれ自体の強度が検証できます。

製品の強度設計に素早くフィードバック

この装置では、単品でウォータハンマ現象を発生させる、きわめてシンプルな試験工程を実現しました。ガラスの厚み分布の改善に効果があったかどうか、型番別に強度の偏りがないかなど、多方面から検証できます。それにより、スピーディに商品開発を進めることができます。

ウォータハンマ現象とは?

輸送中にびん破損をまれに発生させる現象です。

この現象は、びん輸送中に2段に積まれたカ-トン(ダンボール箱)の上からカ-トンを落下させた場合に発生します。最下段のカ-トンが衝撃で潰れ、中段カ-トン内のびんが急激に落下。その際に複数の現象がびん内に発生します。

製品底部のガラス肉厚やびん上部空間の圧力、内容液の比重や粘性、さらに荷扱いの影響などにより、ウォータハンマ現象が異なります。

この現象によるびん破損の可能性がある場合、びん設計の段階でびんへの衝撃(びんに加わる力)を減らす対策をしています。
びん破損を未然に防ぎ、びんの品質維持に努めています。

ガラスびん破損プロセス

泡観察例

泡発生時間は0.001秒程度です。肉眼では見えません。

単品ウォータハンマ試験機概略図

びんを宙づりにしているので、余分な反力が発生しません。
安定して垂直に落下します。

単品ウォータハンマ試験機の使用方法

単品ウォータハンマ試験機による強度結果
同類製品間での相対的なウォータハンマ強度を検証できます。また、単品と包装貨物のウォータハンマ強度では、同一な強度傾向が得られます。